2026.05.02ツアーレポート
星読みの国、人魚の海、桃太郎の宮、龍の川、そして恐竜の大地へ—福井謎学紀行
同行・三神たける
桜散る頃の福井ミステリーの旅へ。謎学研究家・三神たけると一緒に巡る、マニアックで、笑いの絶えない、大家族旅行。今回は初の福井、陰陽道の聖地から、伝説の八百比丘尼、敦賀の古代神話ツヌガアラシト、そして恐竜王国まで。福井は想像以上に、「謎」が詰まっているところでした。
4月17日(金)
「暦会館」陰陽道宗家・天社宮からほど近い、暦に特化した全国でも珍しい博物館。土御門家はもともと暦を司る一族でもあり、陰陽道と暦は深く結びついています。「暦を読む」ということが、かつていかに特権的な知識だったのか…学芸員の方の解説を聞きながら、展示を見ながら、そんなことをしみじみ考えました。

「天社土御門神道」北斗七星の神・泰山府君大神を御祭神とする、陰陽道宗家・天社宮。安倍晴明公の御神託を今に伝える、陰陽道の正統な流れを汲む神社。majolicaは、約15年ぶりに訪れることができました。
「空印寺・八百比丘尼入定洞」人魚の肉を食べて800年生きたという「八百比丘尼(やおびくに)」伝説。空印寺の境内に今もひっそりと残る洞窟に入定(生きたまま入滅)したと伝わります。小さな洞穴、800年という時の重さ。空印寺の住職様が一生懸命説明をしてくれている時、「どちらの団体さんですか?」と聞かれましたので、三神氏の仕事をお伝えしたところ、ありがたいことに今では表に出すことのできない、貴重な掛け軸を見せていただけたのでした。感謝


「晴明神社」敦賀の市街地に佇む、安倍晴明を祀る神社。全国に晴明神社はいくつかありますが、こちらは地元の人からも長く「防火の守り」として信仰されてきました。拝殿には晴明が陰陽道の研究に使ったとされる「祈念石」が安置されている。天社宮からここまで、陰陽の糸が静かに続いています。
「敦賀駅前 ツヌガアラシト像」敦賀駅のすぐ近くに立つ、あまり知られていないであろう銅像——ツヌガアラシト(都怒我阿羅斯等)。日本書紀に登場する朝鮮半島からの渡来の王で、「敦賀(つるが)」という地名の由来にもなったとされる人物。さりげなく立っているのに、背景はとんでもなくスケールが大きい。これぞミステリーの奥深さ。
4月18日(土)
「氣比神宮」北陸道総鎮守、越前國一之宮。伊奢沙別命(いざさわけのみこと)をはじめ、仲哀天皇・神功皇后・応神天皇・日本武尊・武内宿禰命・玉姫命など、七柱の神を祀り、その大鳥居は日本三大木造大鳥居のひとつ。境内の神水「長命水」は1300年以上続く湧き水。そして初めて知った「桃太郎」の聖地であることを。

「永平寺」道元禅師が1244年に開いた、曹洞宗の大本山。山深い自然の中に七堂伽藍が連なる、日本を代表する禅の聖地。静寂と規律の中に漂う清々しい空気。思いのほか若い方の参拝も多く、禅の精神が今も日本に息づいていることに感慨深い想いが湧く。
「平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)」養老元年(717年)、泰澄大師によって創建。白山信仰の拠点として室町時代に最盛期を誇ったが、戦国時代に全山焼失。今は静かな「苔の聖域」として甦っている。拝殿に続く石畳の両脇に広がる、「深緑の苔」——。平泉寺の苔は本当に美しく、まるで別世界に迷い込んだような感覚。「日本の苔の聖地」と呼ばれるのも納得。
ホテルの恐竜部屋にて

4月19日(日)
「恐竜博物館」福井は国内最多の恐竜化石発掘地。恐竜博物館はその研究・展示の拠点。ここは「恐竜のテーマパーク」ではなく、世界水準の学術的調査に基づいた本格的な博物館。フクイサウルスをはじめ福井で発掘された化石の数々、地層や発掘プロセスの展示は奥深く。残念なのは、日本ではどうしても「子供向けの楽しいスポット」として宣伝されがちなこと。もちろん子どもも楽しめるけど、むしろ大人こそじっくり時間をかけて向き合ってほしい博物館の名にふさわしい場所。
「三国神社」越前・三国湊の産土神として、古くから地域の信仰を集めてきた神社。祭礼「三国祭」は北陸三大祭のひとつに数えられ、武者人形を載せた豪壮な山車で知られている。偶然にも、バスに乗ろうとしたところに今年の山車が飾ってある蔵があり、見せていただけることに。
「毛谷黒龍神社(けやくろたつじんじゃ)」旅の締めくくりにふさわしい、力強い空気の境内。九頭竜川の守護神として創建され、日本古来の四大明神のひとつとも。黒龍大神は水を司り、降魔調伏のパワーを授けてくれるとされている。
おまけ
「足羽山(あすわやま)の継体天皇像」継体天皇は越前出身の第26代天皇。越前平野の洪水を治めたという伝説にちなみ、弓を持ち海のある三国の方向を向く。何て威厳のあるお顔!
謎学「陰陽道とフクイサウルス」2026
https://majolica-planning.com/store/event/1955.html
陰陽道・八百比丘尼・古代渡来の王・禅の聖地・苔の楽園・恐竜王国——。多彩な「謎」と「深み」が詰まっていた、2泊3日の福井旅。歩き、食べ、しゃべり、飲み、寝食を共にする大家族みたいなこの旅の空気が大好きです。次回の旅もどうぞお楽しみに。
同行:謎学研究家 三神たける
企画:マジョリカプランニング
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