2025.11.21ツアーレポート
祝福と祈りの旅 ”沖縄ムー文明”2025〈三神たける&須田郡司〉
三神たける・同行

須田郡司・ガイド

旅前夜、台風の影響で沖縄那覇市内は暴風雨。那覇に前泊していた参加者Kくんは絶望に伏していた。当日は羽田からの早朝便が飛ぶのか?と危ぶまれたが、無事に那覇に到着。結局3日間傘を一度もさすこともなく、海に飛び込みたくなるほどの真夏日だったのでした。美しき奇跡の場所「森のイスキア」にて。majolica
古層の祈りが残るアスムイ御嶽
険しい岩場と山道、深い森、頂上の視界が開けた場所、沖縄の大自然そのものがアスムイ御嶽の神聖性を形づくっていた。琉球の御嶽は「自然物そのものが神の依り代」であり、アスムイはまさにその象徴たるに相応しい聖地。

異次元そのものの中城グスク
中城グスクの空気感は、“時代の層がそのまま開いてる場所に入り込む”みたいな感覚。石積みの美しさと城壁のアーチの優雅さ、風の抜け方や広場の静けさ、石の一つ一つがまるで呼吸しているかのように感じ、意図的に“異界の入口”のように設計されてる感じが際立っている。それが、人が去ったあとも場所として生き続けていると言われる所以なのか。
中城グスクの横にホテルの廃墟があったはず…
・1970年代にリゾートホテルとして建設が始まった
・工事中にトラブルや事故、反対運動、資金難など色々重なり未完成のまま放棄
・以来巨大なコンクリートの廃墟として残っていた
・場所が「聖地のすぐ横」だったため、地元の人の間ではいろいろな噂が絶えなかった
もしホテルが完成していたら、中城グスクの「異次元の静けさ」が保てていなかったかもしれない。ある意味ホテルの未完成は「歴史の選択」みたいにも思えた。ところが、あの 「巨大な影」みたいに残っていた廃墟が、きれいさっぱり消えていたからびっくり!あの大きさ・立地・老朽化を考えると、むしろ「よく取り壊せたな…」というレベル。聞いたところによると、3億円もの費用をかけて取り壊したそう。でもホテルの中にあった巨大は磐座はなんとそのまま残っていた。建物という「人が作ったもの」はすべて消え、はじめからそこにあったその存在だけが堂々と残っていた。それはまさに土地の力そのものが露わになった感じがして、その磐座が「本来の主」として浮かび上がっていた。

A子*初めて行った沖縄。琉球王国の歴史と、神々の降り立った聖域で、その文化と土地に、そしてその地に眠る魂に、畏敬の祈りを捧げる旅だと感じました。まだ胸がいっぱいです。みなさんとご一緒できて楽しくて癒された旅の余韻が抜けません。思い出すごとに涙が出てきます。とても良い旅でした。ありがとうございました。
N子*初日にバスに乗り込み外を眺めていたら、道路沿いで藪の中に隠れている御嶽へ背中を震わせて祈る小さいお婆さんの姿がありました。ああ、ついに沖縄に来れたのだと感じると同時に、それはアスムイ御嶽への伏線のようでした。登山口に辿り着くまで、急に眠気に襲われたりと、そこは次元が違う場所。山頂までロープを伝いながら急勾配の山を登り、所々に石が置かれた祈りの場があって、手を合わせながら進みます。かわいい声で鳴く、沖縄独特の蝉の合唱を聞きながら…。やっと辿り着いた、島の最北端から眺める頂上の景色も本当に素晴らしかったです。大切な聖地の為、今後は登ることができなくなるかもしれない場所へ連れて行って下さり感謝しています!三神さん、須田さん、高島さん、ご一緒した皆様、ありがとうございました。アニミズム、信仰、祈り、陽気なイメージの反面、悲しい歴史も背負った沖縄で、人知れず祈り大切なものを守る人々。東京でいつもの生活に戻っても、思いを巡らせています。
素晴らしいガイドをしてくださった、巨石写真家の須田郡司さん。現在沖縄在住、また琉球大学のご出身ということもあり、その知識と沖縄への愛、アニミズムに対する信仰心はとても深いものがあります。須田郡司さんは、日本各地でロックツアー、石の語り部講演会を開催しています。詳細はnoteをご覧くださいね。 https://note.com/voiceofstone69
「皆が祝福された旅だった」by 三神たける
感謝⭐︎https://youtu.be/MMzei6yY-A0?si=0-4RtBuIcrRziRLN
動画撮影 阪本直樹
沖縄ムー文明の旅!琉球ミステリー2025
https://majolica-planning.com/store/event/1627.html
訪問場所
浜川御嶽 ヤハラヅカサ
斎場御嶽
海のイスキア
中城グスク
辺⼾岬
安須森(アスムイ)御嶽
古宇利島・始まりの洞窟
今帰仁グスク
北ぬ⽅御嶽
瀬底島 ⻄の御嶽
安和クバ御嶽
カデナ未来館
普天間宮
沖縄県⽴博物館・美術館
波上宮
城(グスク)
日本列島南端に位置する琉球列島は、14世紀中頃は、三王国(中山、北山、南山)が分立、15世紀前半、三王国を統一して琉球王国が成立。当時の日本の文化とは異なった独特の文化を形成。文化遺産である城(グスク)は、その特色を如実に反映している。
御嶽(ウタキ)
琉球神話の神が存在、あるいは来訪する場所であり、祖先神を祀る場所であり、集落の五穀豊穣や航海安全などを祈願する場所である。山、森、海、岩、木、泉などが、琉球神道における祈りの場であり、祭祀を行う聖域。
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