2024.11.13ブログ
【優しい時の流れ】SHOGEN×いのちの森「水輪」
SHOGENくんを、「いのちの森水輪」にお連れすることができました。
水輪の「補い合い、助け合い、生き合っている姿」は、ブンジュ村の人たちと重なるものがあります。そして、SHOGENくんと年齢の近い、水輪スタッフの方や生き方働き方学校の生徒さんたちに、SHOGENくんを逢わせたい、オーナーの塩澤研一さん、みどりさんにSHOGENくんを逢わせたい、そんなシンプルであたたかい気持ちから企画させていただいたイベントでした。
集まってくれた約30名の皆さん、親子で参加してくれた皆さんに心から御礼申し上げます。
飯綱の神様がSHOGENくんを歓迎
2日目の朝、飯綱に雪が降りました。塩澤研一さんが「雪が降ったのは【歓迎】の意味なんです。この時期に雪が降ったのは20年ぶりです。飯綱が、水輪が、SHOGENくんを歓迎したシルシでした。「今朝は雪が降ると思っていました」と嬉しそうに研一さんがお話ししてくれました。
嬉し泣きをすること
ブンジュ村では、自分に怒ってくれる人や注意してくれる人に対して、それはいいことを言ってもらったという受け止め方をするそうです。そして、「ありがとう」「気にかけてくれることが嬉しい」「こんなに俺のために言ってくれるのか」
と嬉し泣きしちゃう😭。
それを聞いた塩澤みどりさんは「なんてすごい魂!」と言うと、「それは日本の皆さんから教えてもらったとブンジュ村の人たちは言ってました」とSHOGENくん。
そして塩澤みどりさんは問いかけます。
精神の病、肉体の病、ハンディを抱えた人たちがあなたの周りにいますか?
彼らは本当にいろいろなことをやってくれて、やってくれるからこそ私たちは体験させられて、自分の心の醜さとか弱さとか、このやろうと思う気持ち、何やってるんだという心を嫌というほど味わせてくれます。
そしてこの子たちが存在しているから、だから自分たちが人間として、命として、何をどうしていかなければいけないのか、伝えなきゃいけないのかを考えさせられるわけです。
人間は己れを磨くために修行したり色々なものがあるけれど、私は彼らを見ていて、日常の日々が千日回峰行だと思っています。心の病を持ちながらも、お互いに助け合い、思い合い、それを忍耐強く毎日毎日やり続けていること。
私にとっても、彼らにとっても、心の病をもった人は菩薩様であり、自分も教えてもらって菩薩になるわけです。
その諦めない心が「愛」に変わっていきます。
時をとめてくれる人
ブンジュ村では、失敗をしてくれる人たちを、村長は「時をとめてくれる人」と呼びます。僕はそういう子のお世話を一定期間やることがありました。「SHOGENは忙しすぎたからこの子と関わる必要がある」と言われました。でも僕は絵を描きに来たから時を進めたいと思ってました。
僕が担当した「時をとめてくれる人」は、なんでもすぐにものを投げてしまう子でした。僕はこの子は石を投げまくりたいのかもしれないと思って、ある日石をいっぱい集めて広いところに連れていきました。そして石を投げまくったら喜びに満たされたみたいで、石を投げなくなったんです。
その時の僕は絵のスランプを抱えていて、狂気的なその子を見て「打ち込む、没頭する」ということはこういうことなのかと。その子のことを僕は「石を投げるアーティスト」だと思いました。
そしてこういうふうに打ち込めて絵が描けたらいいなと思いました。精神的な病を持っている人というのは、もしかしたらやり続けられなかった、止められてしまった、出しきれなかったとかあったのかもしれません。
すべて起こることは気づきのため
様々な体験を通して成長していく
水輪で過ごす自然体のSHOGENくんは、ミヒャエル・エンデの小説に出てくる主人公みたいだな〜と感じた2日間でした。
世界の豊かさと神秘の中で
私たちはまだ眠りから醒めていない
一人ひとりが覚醒した真実に出逢うため
世界は自分そのものであることを知るために
目醒めた自分であるために
美しい自分に逢うために
静寂に耳を澄まし
世界の豊かさと神秘の中で
純粋な自分を発見し
共に幸せであることを分かち合おう
調和こそが美しさなのだ
今 心地よい風が吹いている
鳥の鳴き声を 聞きながら歩いている
緑ゆたかな かぐわしい森の香りに包まれ
草花はささやきあい 私たちは安らぐ
世界は なんて
豊かさと神秘に
満ちているのだろうか
塩澤みどり